2▶レモンの抗ガン作用(ナリンジン)

乳ガン、胃ガン、肝臓ガン、子宮頸ガンに対する有用な阻害効果

天然の抗ガン剤、ガンが消える食事療法としてなぜレモンが食べられるのでしょうか。その根拠のひとつがこちらです。

レモンに含まれるビタミンPのナリンジンが体内で加水分解されて変換したナリンゲニンは、ヒト癌細胞株(Caco-2細胞など)及び癌腫移植マウスにおける腫瘍増殖を抑制したという抗腫瘍作用(1)が近年になって報告されています。

科学の進歩とともに薬理作用を持つ成分が確定され、レモンの皮に含まれるナリンジンが腫瘍増殖に対して潜在的に有用な阻害効果を有する可能性があるとして注目されています。 

 

ナリンジンはレモンポリフェノールの成分で、皮に90%が含まれます。

 

皆さまの生活に役立つ情報として、科学的に検証された事実だけを載せます。

レモンの効能はインターネット上で散見できますがその根拠となるかもしれません。より深く興味のある方は引用元となっているソースを調べていただければと思います。

 

参照・引用文献

 

(1Kawano S.,Tomizawa A.,Hiruta T.,Osanai Y.,Shouji A.,Ujibe M.,Ohtake T.,Kimura K.and Oshikawa M.:Inhibitory effects of naeingenin in tumor growth in human cancer cell lines and sarcoma,S-180-implaneted mice.Bioi.Pharm.Bull.,28,527-530(2005).

 

ヒト癌細胞株および肉腫S-180移植マウスにおける腫瘍成長に対するナリンゲニンの阻害効果

抽象

本発明者らは、様々なヒト癌細胞株および肉腫S-180移植マウスにおける腫瘍成長に対するナリンゲニン(NGEN)の効果を調べた。NGENは、乳癌(MCF-7、MDA-MB-231)、胃(KATOIII、MKN-7)、肝臓(HepG2、Hep3B、Huh7)、子宮頸部(Hela、Hela-TG)に由来する細胞株において細胞毒性を示した。膵臓(PK-1)および結腸(Caco-2)ならびに白血病(HL-60、NALM-6、Jurkat、U937)NGEN誘導細胞傷害性は、他の細胞系と比較して、Caco-2では低く、白血病細胞では高かった。 NGENは、用量依存的にアポトーシスを誘導し、フローサイトメトリー分析によりCaco-2およびHL-60の両方で検出された低二倍体細胞を用いた。 インビボで、NGENは、肉腫S-180移植マウスにおいて、5日間1日1回、腹腔内または経口注射後に腫瘍増殖を阻害した。 ナリンジン(NG)もまた、経口摂取により腫瘍増殖を阻害したが、腹腔内注射は阻害しなかった。 柑橘類に最も豊富に存在するフラボノイドの1つであるNGENは、腫瘍増殖に対して潜在的に有用な阻害効果を有する可能性がある。